ちょっとブログを書いてみたくなってね。

留学備忘録用に。時々趣味の話。

ウィーン留学記〜序章〜

さて。

そろそろこのブログの開設目的でもある留学記を書いていこうかな。

 

簡単に留学の概要から。

期間は19年2月初め〜7月終わりの半年間。行き先はオーストリアのウィーン

よくこの話をすると「音楽系の留学?」って聞かれるんだけど、私の場合は音楽は関係ない大学間交換留学。法学部生なので現地の大学で法律の授業を受けてました。

ウィーンにした理由は、単純に英語圏に行ける英語力がなかったから。交換留学は英語圏がやっぱり人気なんだけど、そうなると倍率が高い分ちゃんと英語力がないと選ばれない。私はIELTSのスコアがそんなに高くなかったので、それなら最初から英語圏以外で英語で授業を受けられるところを選ぼうと最初から考えていた。

 

その中でウィーンを選んだのは、音楽が好きなのと街が過ごしやすそうなのが大きかったけど。

 

この章では留学の準備について書いていこうと思う。

 準備と言っても、大学の受け入れ申請やなんかは学校を通してやったため特に問題はなかったので、主にビザ、航空券、住居について。

 

 

ビザの話

これが正直一番面倒だった。というか若干ややこしい。

ここについては、まずシェンゲン協定というものについて説明しなくてはいけない。

 

シェンゲン協定締結国は、観光・出張などを目的とした短期(ある180日間のうちの90日以内)滞在用の圏内共通の査証(ビザ)、「シェンゲン・ビザ」を発行していますが、日本国発行の旅券(パスポート)の保持者はそのビザが免除されています。シェンゲン・ビザ保持者・免除者はいずれも、シェンゲン圏内であれば、原則的に出入国検査なしに自由に国を行き来することができます。

http://eumag.jp/questions/f0518/ EU MAGより引用)

 

かいつまんで説明すると、日本国旅券を持っている人は一度シェンゲン圏内(ヨーロッパのほとんどの国と思ってくれてOK)に入ればそこから3か月はビザなしで滞在できて、さらに圏内の国には国境審査なしで移動できる。

これを超えて滞在する場合にはビザ取得が必要になる……はずなのだが。

 

日本国旅券所持者は、観光、訪問、商用が目的で滞在期間が6ヶ月を超えない場合、査証免除協定に基き、ビザは必要ありません。

https://www.bmeia.gv.at/ja/oeb-tokio/reisen-nach-oesterreich/visa/ オーストリア大使館ホームページより引用)

 

この通り、オーストリアと日本の間には二国間協定があり、6か月を超えない滞在であればビザは必要ない。大学院で研究を行う場合、また働く場合はビザが必要になるが、短期間の留学であればビザ取得をしなくてもいい。

となると、半年の留学ならビザを取らなくていい!やったね!……で終わりそうなものだけど、一つ問題があった。

オーストリアには半年ビザなしで滞在できるが、シェンゲン圏内には3か月しか滞在できない。じゃあ、オーストリアで3か月滞在した後に他の国に旅行したい場合は……?

これ、結構戸惑う人いるんじゃないかな。折角ヨーロッパにいるんだからたくさん旅行したいけれど、3か月を越したら他の国には行けないのか?って。

なので大使館に電話して聞いてみることにした……が。

 

私「すみません、ビザについてお伺いしたいのですが……」

大使館の人「ビザについての情報はホームページでご確認ください。」

 

分からんから聞いてるんやろがい。

 

分からないまま大使館ホームページをもう一度確認してみて、こんなものを見つけた。

オーストリアの短期滞在ビザ (ビザD): オーストリアで最長6ヶ月の滞在が可能、その期間中シェンゲン協定加盟国でも最長90日の滞在が可能。オーストリアで最長6ヶ月まで外国雇用法上、許可制あるいは申告義務のある特定活動を行う日本パスポート所持者、オーストリアの該当機関における客員研究員、科学者、インターン、研修生もこのビザを取得して下さい

https://www.bmeia.gv.at/ja/oeb-tokio/reisen-nach-oesterreich/visa/ オーストリア大使館ホームページより引用)

 

これがあるとどうやら、オーストリアに滞在する6か月の期間内で最長90日(連続なのか合計なのかは知らないけど)シェンゲン圏内の別の国での滞在も可能らしい。最初の3か月を越しても確実に他の国へ行くことができる。

これなら最初の3か月を越しても旅行ができるじゃん!ということで、このビザを取ろうと大阪のビザセンターに連絡。すると予約日の前に電話がかかってきた。留学の機関や目的についての確認だった。

 

ビザセンターの人「その期間の研究を伴わない留学でしたら、ビザ取得の必要はないですね。」

私「あの……でもシェンゲン協定の期間を超えても旅行がしたくて、ビザを取得したいんですけど」

ビザセンターの人「その場合、次に行く国での目的や受け入れ先が明確で、ビザが必要である理由がないといけないんです。必要でないビザを公布することはできないので」

私「なるほど。ということは、やっぱりオーストリア滞在期間にビザが必要じゃない場合、三か月こえると他の国にはいけないのかな……。」

ビザセンターの人「それはまた旅行先の大使館に個別に問い合わせて確認してもらう必要がありますね」

 

ものすごくわかりやすい説明だった。大使館のスッパリ切り捨て感が嘘みたいにビザについて丁寧に教えてくれた。

結局のところビザを取る必要はなく、必要がないビザは取れないと。もしかしたら何か他の道があるかもしれないけれど、半年留学で来た人は皆「最初の3か月のうちに旅行しないと」と言っていたので、基本的にビザなしの場合それ以降シェンゲン圏内の国に行くことはできないと思っておいたほうがいい。いちいち現地の大使館に問い合わせるのも骨が折れるしね……。

 ちなみに。6か月を超える滞在の場合は『滞在許可』というものをとらなければならず、これがなかなか大変そう。日本にいる間に完遂できるものじゃなくて、現地についてから大使館やらなんやらと1年留学組が奔走していたので。

 

 

航空券の話

 

 航空券はスカイスキャナーで買いました。

www.skyscanner.jp

 これなかなか便利。最安値、乗り継ぎ回数、かかる時間なんかも一発で出してくれる。

私はターキッシュエアラインの飛行機で、イスタンブール経由で行きました。今は日本~ウィーンの直行便が出てるけど、私が買った時は確かなかったので。直行便だとちょっと値も張るしね。

多分最安値が往復で7、8万とかで、私がとったのが11万くらいだったかな。値段と航空会社の評判やら、トランジットの時間やら、色々吟味した結果。

中東系の飛行機は機内食がおいしいよ!って聞いてたので、それも一つの決定要素。笑

 

 住居の話

住居に関しては、特に学生はウィーンの学生寮斡旋業者のサイトが沢山あるのでそれを使うのがいいかも。私はOeADで探しました。学生寮以外だと、HousingAnywhereもフラットシェアなんかを見つけやすいと思います。

住居を選ぶ時は、区による治安の情報を調べたほうがいいかも。ウィーンは基本的に治安はいいけれど、市内でも区によって結構治安が違うので。Westbahnhof付近、U6(地下鉄6番線)沿い、10区あたりは治安がよくないと言われがち。私は全然危ない目に合わなかったので実態はわかりませんが……。

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滞在先のお部屋に置いてた守護神たち。

 

さて、準備編はこんなところでしょうか。

あと言語の話をすると、私は英語はIELTSを受けました。高い受験料を払って3回も受けたのに、スピーキング雑魚すぎて一度も6.0から上がらずじまい。くそぅ……

ドイツ語はゲーテをA1だけ受けました。ドイツ語で授業を受けるわけでもないので、少しだけ分かってたらいいかな……くらいの気持ちで。結局なんだかんだドイツ語分からないとまずいな、ってなって向こうで勉強したけれど。

次からはやっと留学期間中の話ができるぞ、楽しみ楽しみ。