ウィーン留学記~ウィーンのスーパーマーケット事情~
さて、前回まではウィーンに到着してから数日間の観光について書いていたけれど、今回は日常生活について。
当然だけれどヨーロッパの生活環境は日本とは違う。本当に全然違う。
私は割と出たとこ勝負な性格なので(悪く言えば無計画)「なんとかなるやろ」と高をくくってとりあえず飛び出してみたところ、割と痛い目も見た。
そういうこともあって、今後長期でヨーロッパに住む人にはぜひ生活環境についてある程度事前に知ってほしいな、と。そんな思いもあって今回の記事を書いています。
さて今回はウィーンのスーパーについて。
ウィーンのスーパーマーケット事情と日曜事情
まずは生活に必ず必要なスーパーマーケットについて。
ウィーン市内にある主なスーパーは、BillaとEURO SPARの二種類。
どちらもヨーロッパ全域に店舗のある大規模なチェーン。ちなみに特に大きな違いはない。
日本のスーパーと違うところはまず営業時間。どちらも基本的に日曜日は開いていない。
というかスーパーに限らず、ウィーン市内のドラッグストアやショッピングモールなど日常的に使う店舗も基本的に日曜休みだ。私は最初これを知らずに痛い目にあった。
ウィーンに到着して最初の日曜日、食料を調達しようとスーパーに行ったら開いておらず、他の店なら開いているのかと思って探し回ったのにどこも開いてなくて、手元にある食料は前の日に買った瓶詰めピクルスのみ……。ひもじい。なぜ留学に来て飢えそうになっているのか、と思いながらピクルスをかじる日曜日。
ちなみにこれにはちゃんと理由がある。オーストリアはカトリックの国なので、「安息日」である日曜日にお店を営業することには教会からの強い反対があるのだ。
同じ理由でオーストリアにはコンビニがない。24時間365日営業ってなるとやっぱりその考え方に反してきちゃうからね。
じゃあ日曜はどうしたらいいかというと、一つは外食するという手がある。レストランはもちろんだけど、マックやサブウェイのようなチェーン店も日曜日に営業している。明日が日曜だと忘れていて食べ物の貯蓄がない、そんな私のようなポンコツの強い味方だ。
似た手段では屋台を利用するのもアリ。ウィーン市内にあるケバブ、寿司といったファストフードの屋台も日曜営業している場合がある。この辺を使うのもありだが、ウィーンの寿司には期待しない方がいい。
(寿司セットって言ってたのに全部サーモンやんけ)
屋台メシ食べるときのおすすめはカリーヴルスト。焼いたソーセージにケチャップ的なものとカレー粉をかけたもの。大抵一緒にパンもついてくる。
もう一つの手段としては、大きな駅や観光地にあるスーパーを使うこと。
ウィーンはやはり観光客の多い街なので、観光に来て「えっ!?日曜スーパーやってないの!?お土産買おうと思ったのに!!」という状況が起こりえるのだろう。なのでウィーン中央駅やプラーター、またシュテファン大聖堂付近などの人通りの多いところにあるスーパーはちょこちょこ日曜営業をしている。こういうところを利用するのも割といい手段かも。
さて、スーパーマーケットについてはもう少しだけ、店舗自体の日本との違いが個人的に面白かったので書こうかな。
オーストリアのスーパーは鮮魚が売っていない。内陸国なので基本魚があまりなく、基本的に冷凍の鮭とかそのくらいしかない。一方でハムとチーズの充実度が半端ない。普通に日常的に使うスーパーにデパ地下のようなショーケースが置かれていて、そこで十何種類ものチーズやハムがグラム売りされている。これをそのまま買うこともできるし、なんと好きなハムとチーズを指定してサンドイッチを作ってくれるスーパーもある。ハム・チーズの種類はドイツ語でしか書かれていないので注文するには少しハードルが高いかもしれないが、これをカスタマイズして頼むのはすっごく楽しいのでぜひ試してみてほしい。
こーんな感じ!
もう一つは、基本的にレジ袋のようなものは置いていない。有料の紙袋が置いてあるが、いちいち買うのはもったいないのでエコバック的なものを持参したほうがいい。
これはエコバッグを忘れたがために剣のごとくネギを手持ちで持ち帰った図である。
どうしてこうなった。
あと日本と違う点としては、レジに行った時に店員と客が互いに簡単な挨拶をするのがマナーというところ。"Morgen!"だったり"Grüß gott!"のような感じ。ちなみにオーストリア人、"Guten Tag!"(グーテンターク!)はあんまり言わない。
日本食が恋しくなったら
ウィーンに住んでいると日本食が恋しくなることは間違いなく一度はある。
米が食べたい……現地のレストランとか学食で食べる米はなんか違う……スーパーにおいてある米も全然違う……。みたいな。
そんな時に役立つ場所がいくつかある。まずは日本食スーパー
有名なのがここ。日本人がやっているスーパーで、納豆やら米やら味噌汁やら日本食を売っている。
日本食限定でなくても、アジア食品を取り扱っているスーパーがいくつかある。おすすめがNakwon
韓国系のスーパーで、日本や中国の食品も取り扱っている。個人的には好物のキムチがたくさんあってありがたい(笑)
あとは日本食レストランも市内にいくつかある。全部は紹介できないのでかいつまんでおすすめをいくつか。
まずこちらのmetcha matcha(めっちゃまっちゃ)というお店。なんという名前。
別に抹茶特化のお店ではなくて(笑)定食が人気のレストラン。かぼちゃコロッケ定食や空揚げ定食といった、気取らない懐かしい味に日本食食べたい欲求が満たされる。
もう一つがMochi Ramen Bar
Ramen Bar - Mochi | OMKwww.mochi.at
やはりネーミングセンスが独特。ここはラーメン屋。ウィーン市内にはいくつかラーメン屋があるけれど、「こういうのが食べたかった…!」と一番しっくりきたのはここだった。餃子とのセットがおすすめ。
ウィーンのスーパーマーケット事情は日本のそれとは全然違う。私みたいに営業時間を間違えて飢える人はそういないだろうけど(笑)もし旅行の機会があればお土産をかいつつその違いも楽しんでみては。